「書かない、待たない、回らない」窓口の実現に向けた
スタッフのマルチスキル化とオペレーション最適化
課題
業務が多様化する中での窓口サービスの品質維持
- 職員の異動による担当者交代時のサービス品質維持
- 外国人対応やマイナンバー業務など多様化する業務への対応
成果
自治体業務の運用ノウハウを活用し、サービス品質向上と業務効率化を実現
- 自治体業務知見によるオペレーション最適化と窓口サービスの品質向上
- スタッフのマルチスキル化による柔軟な業務支援体制の構築
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- 業務内容
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戸籍・住民登録に関する手続きと区役所窓口対応業務
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- 導入サービス
(2025年8月時点)
対談インタビュー
※2025年8月時点
大田区役所の戸籍住民課では、区民に信頼され、一人ひとりに合ったやさしい行政サービスの提供を目指す中、職員の異動や業務の多様化により、窓口サービスの品質維持・向上の課題に直面。この課題解決と、区の重点施策の一つである「書かない、待たない、回らない」窓口を実現するために、自治体業務の豊富な実績を持つアルティウスリンクへの業務委託を決定。そこで区とアルティウスリンクがどのように連携し、この課題に取り組んだか。大田区役所戸籍住民課の秋本様、石井様とアルティウスリンクの小菅に話を聞きました。
大田区役所が抱える課題と、外部委託に至った経緯

大田区の戸籍住民課では、どのような課題や背景があって、外部委託の導入を検討されたのでしょうか。きっかけや理由を教えてください。
一番の理由は、窓口業務の品質維持に大きな課題があったことです。マイナンバー制度や外国人住民事務など、年々新しい業務が増えていく一方で、職員の異動が多く、サービスの品質維持や、新たな業務への対応が困難でした。そんな状況の中で職員の負担を軽減しながらも安定した運営を目指すには、行政窓口での豊富な経験を有する、外部の力が必要だと考えました。
委託先の選定においては、これまでの実績や提案内容を総合的に評価しました。候補の中でもアルティウスリンクは他の自治体での豊富な業務実績や窓口DXの推進をはじめとする改善提案が特に優れており、高く評価しました。人員の増員だけではなく、新たな仕組みを構築して業務全体を支えるという提案から、窓口業務の改善につながると判断し、委託を決定しました。
私たちとしても、大田区様からご相談をいただいた際に、窓口業務の継続性と品質維持が課題と明確に共有いただけたので、人材提供に留まらず、教育や業務改善を通じて安定した運営を一緒に築き、サービス品質を維持、そして向上させることを目指して業務をスタートしました。
懸念された繁忙期の業務移行に対する取り組みと安定稼働への工夫

アルティウスリンクでの業務開始時には、どのような課題や懸念がありましたか。
新生活が始まる4月の繁忙期を迎えるタイミングでアルティウスリンクへの委託を開始しました。繁忙期の委託開始でも業務の継続性を保ち、サービス品質を維持できるかが大きな課題でした。ほかにもシステム運用方法の変更や現場スタッフとの関係構築など、業務移行による懸念がいくつもありました。
それらの課題にどう取り組んだのでしょうか。
大田区様がもっとも懸念されていた窓口サービスの品質維持のため、当社への委託前から本業務に従事されていた方々に、委託先変更後も継続して勤務いただけるよう調整を行いました。長く業務に携わってきた方に継続いただくことで、過去の経験や知識を引き継ぎながら、スムーズな業務移行が実現できたと考えています。加えて当社の自治体業務でのノウハウや知見を活かし、作業や手続きに影響が大きく、優先的に対策に着手するべき業務のピックアップやダブルチェックの導入など、徹底して品質の維持と管理を心がけました。また、複数の業務領域に対応するための研修を設け、スタッフのマルチスキル化を進めています。これにより、柔軟な人員配置が可能となり、「待たない」窓口の実現にも寄与できたものと感じています。具体的には、混雑時に証明窓口業務の担当者から、郵送業務の担当者へ窓口対応を依頼するなど、フレキシブルに業務支援が可能な仕組みを構築いたしました。 その結果、現在では職員の皆様との連携もあり、区民の皆様にご不便なく手続きを行っていただけるよう、迅速で正確なサービス提供ができるようになったと考えています。
スタッフ定着率 94%がもたらすサービス品質向上
委託後の効果を教えてください。
アルティウスリンクに定型業務を委託することで、職員はより専門的で高度な判断が必要な業務やトラブル対応に集中できるようになりました。また、業務が多様化する中でもトラブル対応そのものが確実に減少しており、職員が直接対応する場面が減りました。これはひとえに、アルティウスリンクの対応が優れているからだと感じています。
私たちはお互いに「より良いサービスを作っていく」という共通の目標を持ち、その目標に向かうパートナーとして協力し合う姿勢を大切にしています。このことが安心して働ける環境を作り、スタッフの方の定着率の高さにもつながって、結果的にサービスの品質を高めているのだと思います。
最後に、今後の展望についてお聞かせください。
大田区では、デジタル化を通じて区の発展にスピード感をもって取り組むべく4カ年計画「大田区DX推進計画」を策定し、「一人ひとりの幸せを叶える、人にやさしく変化を続ける大田区」の実現を目指しています。その中で特に戸籍住民課では、「一人ひとりに合ったやさしい行政サービス」を提供できるよう、窓口DXや行政手続きのオンライン化を推進しています。具体的には、マイナンバーカードから必要情報を申請帳票に自動入力する「申請書作成支援システムCaora(カオラ)」の導入や、スマートフォンからのオンライン手続きの受付など誰もが使いやすい窓口サービスを進めています。
当社としても、窓口という「お客様の声を直接聞く最前線」にいるからこそ可能な、区民の皆様の声、ニーズを反映した改善提案ができるよう積極的に取り組みたいと考えています。当社の知見と現場の声を組み合わせ、一緒に「人にやさしい窓口体制」を創り上げていければと思います。
今後もデジタルサービスの拡大や利便性向上に関する取り組みを進めることで、デジタルに不慣れな高齢者や外国人を含む誰もがサービスの恩恵を受けられるよう、アルティウスリンクとともに「書かない、待たない、回らない」窓口の実現に取り組んでいきます。
大田区は23区で最大の面積を持ち、人口約73万人の大規模な自治体です。空の玄関口である羽田空港、高い技術力を誇る多くの町工場、にぎわう商店街、歴史ある文化財に文化や芸術を身近に感じられる施設やイベント、海辺や台地、多摩川などの豊かな自然と、さまざまな魅力にあふれています。