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アルティウスリンク株式会社
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株式会社地区宅便 様

業種
従業員数
500~999名

導入初期から1.5人分相当の自動処理の実現と、20%の処理時間短縮 ボイスボット導入によるカスタマーセンター業務効率化の取り組み

課題

配達取扱量の急増と人材不足にともなう応答率低下と現場負荷の増大

  • 前年比200%を超える入電数の急増と、人材不足による応答率低下
  • 採用難による長年のリソース不足と、現場オペレーターへの負荷増大
  • お客様の待ち時間増加による顧客満足度低下への危機感

成果

ボイスボットによる一次対応の自動化を通じた、生産性の向上と顧客体験の改善

  • 完了率80%の達成により、導入1か月でボイスボットがオペレーター1.5人分の電話を対応
  • 1件あたりの処理時間を20%削減
  • 定型業務の自動化によるオペレーターの心理的負荷軽減と、人にしかできない複雑な応対業務への注力が可能に
  • 業務内容

    配達に関するお問合せを受け付けるカスタマーセンター

  • 導入サービス

    ボイスボット

対談インタビュー

課長代理 佐々木 拓郎 様
配送事業本部 配送管理部
カスタマー課 課長代理
佐々木 拓郎 様
係長 金岡 克美 様
配送事業本部 配送管理部
カスタマー課 係長
金岡 克美 様
係長 熊谷 千穂 様
配送事業本部 配送管理部
カスタマー課 係長
熊谷 千穂 様
横山 祐紀
中部支社CX2営業部営業ユニット 横山 祐紀
宮本 和弘
北海道支社CX2オペレーション推進部
運用2ユニット
宮本 和弘

株式会社地区宅便のカスタマーセンターは、配達取扱量の急増にともなう受電数の倍増や、長年抱えていた慢性的な人材不足による現場の負荷増大、それにより生じた応答率の低下という課題に直面。こうした課題を解決するため、コンタクトセンター運営のノウハウを持つパートナーとしてアルティウスリンクと連携し、ボイスボット「Virtual Agent Voice」による電話応答の自動化に着手。その導入効果や構築時の工夫について、地区宅便とアルティウスリンクの担当者に話を聞きました。

配達量の増加による負荷の増大と応答率低下への対応

まずは、当時のカスタマーセンターで抱えていた課題を教えてください。

金岡様

金岡様

私たちのカスタマーセンターでは「社会や地域、誰かのためにより良い業務・サービスを届けること」、電話くださるお客様がどうすれば安心されるかということを常に意識し、丁寧でわかりやすい対応を心がけています。しかし近年、配達量の増加にともない入電数が急増しました。人材不足も重なり、すべてのお問合せに十分対応しきれない状況が発生していました。現場では、電話対応に追われ、他の業務に十分集中できないほど、負荷が高まっていたのです。

佐々木様

佐々木様

入電数は前年比で200%を超える状況にまで膨れ上がっていました。通常は95%以上をキープしていた応答率が、繁忙期には著しく低下する状況になりました。お客様から「いつかけてもつながらない」といったご不便の声をいただく機会が増え、人による対応だけでは限界を感じ、AIによる自動化を検討しました。

ボイスボット導入については、数社を検討した結果、コストとサービスのバランスがよく、コンタクトセンターの運営経験が豊富で、導入後も現場の運用ノウハウも含めて伴走支援いただける点に期待し、アルティウスリンクにお願いしました。

ボイスボット導入によるオペレーター1.5人分の業務自動化と、20%の処理時間短縮

導入後の効果はいかがでしょうか。

佐々木様

佐々木様

定量的な効果としては、本格稼働を始めた1か月間だけで、ボイスボットが約2,000件もの問合せを自動で処理し、「オペレーター1.5人分」相当の働きをしてくれました。また、1件あたりの処理時間も平均150秒から120秒へと約20%短縮され、生産性も大きく向上しました。これにより、急な繁忙期でも応答率を維持できるという安心感を得られたのも大きいです。横山さんからのきめ細かいご連絡や、宮本さんからのスクリプトのご提案などをいただいた結果、想定していたよりかなり高い数値でスタートを切ることができました。

ボイスボットの「完了率(途中で離脱せずに最後までご案内を終える割合)」は、業界平均で35%から40%程度※1にとどまることが多く、向上が非常に難しい領域です。しかし、地区宅便様では、約80%という非常に高い完了率を維持しています。この完了率の高さが生産性の向上に大きく寄与しています。現場の皆様と一緒に「どうすればお客様の不安を取り除けるか」という細かな修正を泥臭く積み重ねてきたからこその結果であり、私自身も本当に驚くとともに、大変嬉しく思っています。

横山

横山

金岡様

金岡様

定性的な効果としては、繁忙期は朝から晩まで電話対応が続き、オペレーターの業務負荷も非常に高まっていました。導入後はボイスボットが一次対応を巻き取ってくれるので、私たちは「人にしかできない複雑な対応」に集中できるようになり、精神的な余裕が生まれました。待ち時間の短縮や対応時間の削減は、お客様の満足度を高め、私たちが大切にする「丁寧な対応」の実現にもつながっています。

入電からボイスボット対応完了までの流れ

コンタクトセンター運営ノウハウを活かした、現場目線での伴走支援

素晴らしい成果ですね。こうした効果を生み出すために、導入に向けてどのような点を工夫したのでしょうか。

アルティウスリンクとして重視したのは大きく2つで、現場の皆様の「業務負荷をいかに軽減できるか」という点と、ボイスボット導入にあたって「いかにお電話をかけるお客様にストレスがかからない導線を作れるか」ということでした。コンタクトセンター運営のノウハウを活かし、単なるシステムの提供にとどまらず、お客様がどこでつまずきやすいか、どうすれば現場の負荷を軽減できるかといったリアルな運用目線から、取捨選択のサポートに注力しました。

横山

横山

熊谷様

熊谷様

お問合せいただくダイレクトメールの種類が多く、ダイレクトメールによってお伺いする項目や、その後に入力する項目も複雑に異なります。そのため、まずは比較的受付しやすい入電パターンから導入を進めることにしました。その中で、お客様にヒアリングする項目や自動音声で説明する項目を、いかにわかりやすくシンプルな対応にしていくかの取捨選択が難しい部分でした。

具体的には、お客様に違和感なく使っていただくための細かい調整を徹底しました。機械音声特有の不自然さを軽減するため、ボイスボットが読み上げる際の「間(ま)」を秒単位で調整するなど、聞き取りやすさも徹底して追求しました。人の対応と違い、ボイスボットには「できること」と「できないこと」があります。そこで選定いただいたスクリプトを元にサンプルの音声シナリオを作成し、地区宅便様に聞いていただいて修正をする――そういう工程を何度も何度も繰り返し、これであればお客様に喜んでいただけると双方が納得できる内容に仕上げていきました。地区宅便の皆様の多大なご協力もあってお客様が聞いても違和感の少ないボイスボット対応を作ることができたと思っています。

宮本

宮本

導入後の課題や工夫されたことを教えてください。

熊谷様

熊谷様

導入当初はボイスボットからの離脱や再入電が一定数発生しました。この状況を踏まえ、シナリオ別の分析によって、お客様の「離脱ポイント」や「再入電ポイント」を洗い出しました。その結果、自動音声の案内をよりわかりやすい表現に見直すとともに、「本当に受付できたのか」というお客様の不安を解消できるよう、終話前に安心していただける一言を加えました。こうした改善をアルティウスリンクさんと重ねたことで、確認のための再入電を減らすことができました。

お客様の利便性向上に向けた新たな取り組み

最後に、全体の評価や今後の取り組みについて教えてください。

佐々木様

佐々木様

まず直近の取り組みとしては、現在AIが処理している月間約2,000件を、倍の4,000件まで引き上げたいと考えています。また、今後のチャレンジとしては、「シニア層」への対応です。現在はシニア層向けの商品はボイスボットの対象外としていますが、私たちが配達を担う健康食品関連のダイレクトメールはご高齢のお客様が非常に多いため、ここをどう自動化していくかが次の大きなステップだと考えています。

人との会話を重要視するシニア層への対応は、ボイスボットにおいて非常にチャレンジングな領域ですが、この高い完了率を維持したまま、お客様に寄り添った導線をいかに作れるか、引き続き全力で伴走させていただきます。

横山

横山

私たちが持つコンタクトセンター運営のノウハウと、地区宅便様が長年現場で培ってこられた「お客様対応のノウハウ」とを融合することで、より完成度の高い仕組みにつながっていると実感しています。
今後の新たな課題に対しても、お互いの知見を掛け合わせながら、より良いサービスを一緒に作っていきたいと思います。

宮本

宮本

佐々木様

佐々木様

率直なところを申し上げると、アルティウスリンクはBPO業界で実績のある大手企業という印象があり、最初は「小回りが利きにくいのではないか」という先入観を持っていました。しかし実際にご一緒してみると、こちらの要望に対して常に迅速に対応し、非常にキメ細やかなサポートをしていただけるという点に感謝しています。今後のシニア層への対応など新たな課題に対しても、引き続き私たちの良きパートナーとして、一緒に取り組んでいきたいです。

株式会社地区宅便 様

株式会社地区宅便 様

株式会社地区宅便は、全国を網羅するメール便ネットワークを基盤に、ラストワンマイル配送を強みとし、利便性と安心を追求する物流サービス企業です。メール便・ポスティングに加え、小荷物配達サービス「コニポス」やロジスティクス機能を活かし、ダイレクトメールの企画・制作から印刷、発送までを一貫して提供。物流と情報を掛け合わせたサービスで、企業活動と人々の暮らしを支えています。

*2026年3月のインタビュー時の内容に基づく
※1 当社調べ

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