用語集

FCR

FCRは「First Call Resolution」の略称で、コールセンター業界において「初回応答解決率」や「一次完結率」とも呼ばれる指標である。

お客様からの問合わせや問題に対して、最初に受けた電話(または最初のコンタクト)でその場で解決できた割合を示す。

初回の問合わせで問題を解決できると、何度も問合わせる必要がなくなり、結果としてFCRが高くなるため、顧客満足度や信頼度の向上につながる。

逆に、初回の問合わせで問題を解決できない場合、再度の電話やメールが必要となり、業務負荷の増加やお客様の不満の原因となる。こうした状況はFCRの低下につながる。

コールセンターでは、FCRを向上させるために、オペレーター教育やFAQの強化、情報共有の徹底、適切な権限付与などが重視されている。FCRは、顧客満足度や業務効率の重要なバロメーターとされる。

FCRを改善するためには、現場の業務フローやオペレーターの育成の他に、情報環境など多角的な面からの見直しが必要となる。

オペレーターの教育

オペレーターがよくある問合わせや複雑なケースにも自力で対応できるよう、商品知識や対応スキルの研修を定期的に実施する。FAQ やナレッジベースを充実させ、現場ですぐに必要な情報へアクセスできる環境を整えると、無駄なエスカレーションや確認の持ち帰りを減らせる。

情報システムの強化

顧客情報や過去の応対履歴を即座に確認できるCRM(顧客管理システム)CTI(電話連携システム)の導入・活用を進める。着信時にお客様のデータや状況が自動表示されれば、事情を聞き直す手間や情報不足による対応遅延を防ぎやすくなる。

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