急成長のペット保険業界
業務処理件数約8倍に増加した中、海外拠点からの業務移管を進め、更に業務効率化・品質維持を実現した取り組みとは

従業員数 90名

金融・保険保険

急成長のペット保険業界~業務処理件数約8倍に増加した中、
海外拠点からの業務移管を進め、
更に業務効率化・品質維持を実現した取り組みとは

急成長のペット保険業界~業務処理件数約8倍に増加した中、
海外拠点からの業務移管を進め、
更に業務効率化・品質維持を実現した取り組みとは

  • 課題

    事業拡大に伴う業務量増加への対応と、品質維持を前提とした海外拠点からの業務移管

    • 保険支払処理件数の増加に伴う業務体制の強化
    • 専門知識を持つ人材の確保と育成
    • 持続的な事業体制を目的とした海外拠点からの業務移管
  • 成果

    迅速で柔軟な対応による生産性と品質の向上、および国内移管による事業継続性の確保

    • 秒単位の効率化にまでこだわった運用改善による処理時間の約24%短縮
    • 実務に即したスキル育成と、変化に対し迅速かつ柔軟に対応できる運営体制
    • 新規業務開始と並行した国内移管と処理ミスゼロの安定運用

業務内容

ペットの保険金支払い業務。スキャンされた請求書等の管理業務

導入サービス

(2025年2月時点)

対談インタビュー

ペット&ファミリー損害保険
株式会社様との事例における対談インタビューのお写真

参加されたお客様

  • お客様ご担当者様様

    お客様サービス本部 損害サービス部

    部長 森本 剛文 様(写真右側手前)

  • お客様ご担当者様様

    お客様サービス本部 損害サービス部

    課長/獣医師 長岡 文 様(写真右側奥)

弊社の担当

  • アルティウスリンク担当者

    法人ビジネス第1統括本部CX第2本部サービス第1部
    第1ユニット

    大平 梨絵(写真左側手前)

※2024年12月時点

ペット&ファミリー損保様からの業務委託を請け、アルティウスリンクが中国遼寧省大連市の拠点で約10年にわたり運営してきた保険金支払いに関する業務は、新型コロナウイルス感染症による大連市のロックダウンを受け、事業継続の観点から日本へと移管。この移管に至るまでの取り組みと、移管を含めた業務の成果について、ペット&ファミリー損保様で保険金支払い業務に従事されている損害サービス部の森本氏、長岡氏と、アルティウスリンクで運用を担当する大平に話を聞きました。

課題詳細とALIへの期待

事業拡大への対応と海外からの移管。二つの壁を乗り越えるための決断

ペット&ファミリー損害保険株式会社様のご担当者様のお写真

内製から委託を検討された時の課題とアルティウスリンクへの委託の経緯を教えてください。

森本氏当時、ペット保険市場の成長は著しく、当社の保険支払件数も右肩上がりに増加していました。今後さらなる増加が見込まれるなか、内製での増員と人材の育成という課題を考慮した結果、専門性を持った外部への委託を決定。数社の比較検討のなか、品質・対応スピード・コストのバランスが最も優れていたアルティウスリンクに業務を委託しました。

その委託業務は約10年にわたり大連市の拠点で運営してきましたが、2020年を目処に日本への移管を決めた理由は何でしょうか。

長岡氏2019年12月から感染拡大し始めた新型コロナウイルス感染症の影響で、中国でロックダウンが始まり、現地での業務が完全に停止する状況となりました。その時は日本からフォローすることでなんとか乗り越えることができましたが、その後も懸念されるカントリーリスクを踏まえた事業継続の観点から、日本に移管することを決めました。

移管に関する懸念や課題を教えてください。

森本氏一番の懸念は品質の維持でした。大連市では約10年にわたり業務を行ってきたなかで、アルティウスリンクと協議しながらシステム改修や運用ルールの見直しを重ね、現在のサービス品質と対応スピードまで一緒につくりあげてきたという実績がありました。そうした体制を日本に移管した後も維持できるのか。さらに、移管と同時期にWEB請求という新しいサービスの受付も始まったため、新サービスの受付をミスなく行いつつ、並行してスムーズに移管も進められるかどうかが大きな課題でした。

具体的な実施内容

段階的な業務移管を進める中で、新システムによる処理ミスゼロとオペレーション改善による効率化を実現

大連市から日本への移管において、アルティウスリンクで課題対策のために取り組んだことを教えてください。

大平ペット&ファミリー損保様が日本に移管すると決断したからには、「移管して良かった」と思っていただけるよう、大連市での品質以上の運用を目指し、チーム全員で「ミスゼロ」と「処理スピード」にこだわり、移管を推進しました。また、並行して新サービス受付においても迅速に状況の変化に対応できる柔軟な業務体制を整えました。

業務を支えるデータ入力システムについては、新たなシステムを構築する必要がありましたので、さらに難度の高いものとなりましたが、社内でペット&ファミリー損保様のシステムの特徴やフローを熟知している担当者と連携し、段階的な移管と綿密なテスト&修正を繰り返すことで、大きなトラブルなく新システムでの業務を開始することができました。

実際に日本で運用を開始してからは、当初想定していたよりも処理スピードが上がらず、業務の効率化に苦戦しましたが、詳細なマニュアル作成やモニタリングによる徹底したオペレーションの効率化と、実務に即したテスト環境でのオペレーター訓練により、処理時間を約24%短縮しました。