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新型コロナウイルスの拡大や働き方改革によって人々の労働環境は大きく変化し、以前にも増して「生産性向上」や「業務効率化」が注目されています。本セミナーでは、業務改善を成功に導くヒントを、事例を交えてお伝えしました。
Session1
業務改善の潮流やコロナ禍での動向から見る課題の傾向
Session1では、企業の業務改善についての動向や実情について、三井物産株式会社 村岡広希氏が説明しました。
現在、企業は大きく2つの課題を抱えていると指摘。1つはコロナ禍による売上げの低下やコストの上昇により収支構造のテコ入れが必要となったこと。もう1つがテレワークなどの環境変化に対する業務の適正化です。
これらの課題を解決するためには抜本的な業務改善を行う必要があり、その対象となる業務は、以下のような4象限マトリクスの右上の象限およびその周辺の領域となることが一般的です。
▼業務の分類
定型かつ一般的な業務は自動化のメリットが大きいです。一方、非定型かつ専門的な業務はヒトによる対応が向いています。このように分類をすることで人的リソースを充てるべき業務が明確となり、効率化と品質向上を図ることができます。
業務分類後、業務改善を行うためには「IT化」と「アウトソース」の2つのアプローチが考えられます。
「IT化」の中には、RPA*1)などの自動化ツールの活用が含まれます。一般かつ定型業務をスピーディーかつ大量に処理できるメリットがありますが、ツールの特性の理解不足や運用・メンテナンスのノウハウがないと成果にはつながりにくいです。
※1)RPA (Robotic Process Automation)・・・人間がコンピューター上で行っている定型作業を自動化する技術のこと。
「アウトソース」は、ノンコア業務をBPOベンダーに委託する手法です。昨今アウトソーシングサービスは、従来の経理・財務、人事、コンタクトセンターなどのコーポレート系業務から、営業、プロモーションや調達・物流・生産などの事業系業務に適用範囲を広げていますが、成果を出すためには切り出す業務の見極めや、BPOベンダーに業務を丸投げしないことが重要です。
いずれもメリット・デメリットがありますが、これらを理解し、抜本的な業務改善を成功させるポイントは、「現行フローの徹底的な分析と、IT/BPOの特性を押さえた改善フローの立案」です。ポイントに関しては、Session2以降のパートで説明しました。
Session2
もう途中で投げ出さない!生産性向上を本気で実現するための業務改善メソッド
Session2では、生産性を向上させるメソッドを当社の小島が紹介しました。
BPOベンダーである当社には「ツールを導入しただけで使いこなせていない」「改善活動が長期化し曖昧なまま終わってしまった」などお客様企業内で業務改善を試みるも成果を見いだせなかった相談が数多く寄せられます。成果が出ない原因はいずれも「網羅的な現状把握が迅速にできていない」ことです。
業務改善を成功に導くためには、「Research(現状把握)」を加えたR-PDCAサイクルの活用が有効です。現状把握がうまくいかなければ業務改善の適切な打ち手を選択できないため、このプロセスが肝要となります。
抑えるべきポイントは、現状把握の「スピード感」と「網羅性」を両立させること、業務改善を長期的に捉え専門のプロジェクトチームを組んで集中して取り組ませること、改善のための投資を引き出すために定量的・かつ網羅的な根拠をつくることの3つです。
▼業務改善におけるポイント
これらのポイントを踏まえながら業務改善を行うことは、自社の大きな負担となります。
そこで当社では、「業務プロセス可視化サービス」というサービスでお客様の業務の棚卸しからツールの導入まで、一貫してサポートしています。
Session3
ヒト×AIのハイブリッドオペレーションで効率化を実現!
「りらいあ BPAシステム」の事例紹介を通じた概要・効果のご紹介
続いてのSession3では、RPAやAI-OCR※2)といったデジタルツールを用いた「ヒトとデジタルのハイブリッドオペレーション」の実現について当社の澤山が紹介しました。
働き方改革などの労働環境の変化により、これまでの労働集約型のビジネスモデルから脱却するためにはRPAやAI-OCRを用いた「ヒトとデジタルのハイブリッドオペレーション」の実現が必要です。そのためには、デジタルシフトによる自動化の3ステップを進める必要があります。
※2)AI-OCR(artificial intelligence-Optical Character Reader)・・・AIによるディープラーニングによって、文字の補正結果を学習し、文字データに変換する光学文字認識機能。
▼自動化の3ステップ
ステップ①「業務を可視化する」においては、Session2で説明した「りらいあ MIERU」を活用することで実現でき、ステップ②、ステップ③以降のデジタルシフトによる自動化を進める上では、当社サービスである、「りらいあ BPAシステム」の活用が有効です。「りらいあ BPAシステム」とは、これまでのヒトによる高品質なオペレーションにRPAやAI-OCRなどの次世代デジタルソリューションを組み合わせ、高品質の維持とさらなる業務効率化を図るサービスです。
▼「りらいあ BPAシステム」の活用事例
■お客様企業の業務概要
・法人向け流通・卸業
・営業事務(受注業務、商品発送、各種問合せなど)
■導入までの背景
・担当者の離職による自動化推進の停滞
・ほかにも自動化したい業務が存在
■取り組みと成果
「りらいあ MIERU」による業務の可視化、自動化可否を検討し、RPAの導入により45%のコストダウンを実現。
りらいあ MIERUで業務工数を可視化し、自動化できる業務、ヒトが行うべき業務を分類します。自動化できる業務には、RPAやAI-OCRを活用し業務の効率化を図ります。
当社では、豊富な運用経験をもとに幅広く、業務の整理や課題抽出を行い、最適なソリューションを提供します。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
▼お問合せフォームhttps://www.services.altius-link.com/contact/