バックオフィス業務とは? 職種と効率化手法について

コラム

2025.02.14

アルティウスリンクは、りらいあコミュニケーションズとKDDIエボルバが経営統合した会社です。

人事業務、決算業務など、裏方として会社運営を支える「バックオフィス」業務について、具体的な職種や業務課題点、そして業務効率化の方法などと併せて詳しく解説していきます。

アルティウスリンクでは、幅広い企業様向けに「バックオフィスサービス」をご提供しております。バックオフィスの業務効率化などでお悩みの方は、ぜひ当社の導入事例や、サービス資料をご参照ください。

この記事の著者

アルティウスリンク編集部

KDDI三井物産の共同出資会社のデジタルBPO企業 として、幅広い業種の企業様に最新ソリューションサービスを提供するアルティウスリンクの知見を活かし、事業課題の解決に向けたヒントとなる情報を発信します。

バックオフィスとは、総務・経理・人事など会社運営を支える業務や職種

バックオフィス」とは、総務・経理・人事・法務など、お客様とは直接接触はせず、会社運営を裏側から支える業務や職種のことを指します。

バックオフィスの対義語として「フロントオフィス」がありますが、こちらは製造生産・販売営業、カスタマーサポートなど、お客様と直接関わることで、直接的な利益を生み出したり、お客様との関係構築を担ったりする業務や職種のことを指します。

バックオフィスは、フロントオフィスより地味な印象があるかもしれませんが、会社運営を円滑に進める屋台骨として、非常に重要なものとなっています。

バックオフィスの業務一覧

  • 経理/財務...売上・経費の管理や予算管理や資産運用など
  • 人事/労務...採用や研修、人事異動、給与計算、社会保険の手続き、福利厚生、労務管理など
  • 総務...社内設備・備品の管理、社内行事運営など
  • 法務...法律・契約業務全般や社内コンプライアンス対応など
  • 監査...法令や社内規程に沿って業務が遂行されているかの評価・報告など
  • 情報システム...業務システム・社内セキュリティの運用保守やIT機器の管理など

「バックオフィス」の職種は幅広く、求められるスキルもそれぞれで異なります。

経理では数値理解力や計算能力の他、日商簿記・会計などのスキルが必要となることもあります。労務では、労働基準法・労働安全衛生法・最低賃金法といった「労働法」の知識が不可欠です。

財務は簿記・金融・会計の知識、法務では法律知識が重要ですし、会社の業務調査・助言を担う監査となれば、会社業務全体の理解はもちろん、日本の内部統制報告制度についての知識も必要です。

また「情報システム」においては、IT知識だけでなく、最新のセキュリティ知識が求められます。

つまりバックオフィスとは、会社を円滑に運営し、ひいては会社をさらなる成長に導く「専門職」なのです。

バックオフィスは会社の「人事・労務・会計機能」を担う重要職

生産管理/販売(営業)機能/人事・労務・会計機能

会社の基本的な機能を大きく分類すると、以下3点となります。

  • 生産機能
  • 販売(営業)機能
  • 人事・労務・会計(経理)

「生産機能」は、市場に提供する製品・サービスの製造/開発を担い、「販売(営業)機能」は、生産した製品・サービスの販売を担います。この2つはいずれも、直接的に会社の利益につながる「フロントオフィス業務」です。

このフロントオフィス業務を正常に、かつ効率的に遂行するため、新たな人材の獲得や社員教育、社員の離職を防ぐ労働環境の整備、商品開発に必要な経費や売上の管理などを担うのが、「人事・労務・会計(経理)」を中心としたバックオフィス職です。

会社機能において「人事・労務・会計(経理)は重要であり、安定的な会社運営はもちろん、将来的な企業成長を目指すうえで、バックオフィスの業務改善は欠かせません。

アルティウスリンクでは、バックオフィスの課題・ニーズに合わせ業務効率化を実現する「コーポレートシェアードサービス」をご用意しております。間接業務の外部委託により、業務効率化とコア事業への集中を実現します。

バックオフィス業務の課題

  • 属人化による業務の停滞
  • アナログ業務による工数負担
  • 繁閑差への対応

バックオフィスでよくある業務課題としては、「業務の属人化」「アナログ業務の多さが生む工数負担」「繁閑差の対応」の3点が挙げられます。

バックオフィス業務を効率化する具体的な流れ

  • バックオフィス業務の可視化
  • 可視化により見えたバックオフィスの課題設定
  • バックオフィス業務改善策の実施

バックオフィス業務を効率化するには、「バックオフィス業務の可視化」「バックオフィスの課題設定」「バックオフィス業務改善策の実施」の3ステップを踏むことが大切です。

特に「バックオフィス業務の可視化」は、業務効率化を図るうえでとても重要です。可視化を行うことで、具体的な問題の発生箇所とその内容を詳細に把握することができ、その改善策を検討できるからです。

もし社内リソースの問題で、業務可視化が十分に行えない場合は、ぜひアルティウスリンクの「業務プロセス可視化サービス」をご検討ください。

バックオフィス業務の効率化に向けた課題抽出はもちろん、その課題解決に向けたソリューションについてもご提案いたします。

経理の業務効率化方法

  • 経理業務プロセスの見直し
  • 定型業務の自動化
  • ペーパーレス/キャッシュレス化
  • 会計ソフトの導入

経理業務を効率化する方法としては、まず現在の経理業務プロセスの見直しが重要です。経理業務の課題を可視化し、業務全体の流れを確認することで、業務の属人化や各業務の工数などを把握し、課題を洗い出すことができます。

自動化しやすい定型業務がボトルネックとなっている場合、業務の自動化を進めることで、大幅な工数削減が期待できます。業務の自動化では、RPAなどのツールを使わなくとも、表計算ソフトでのマクロやVBAの活用などでも十分に効果が出ることがあります。

書類や小口現金の管理が煩雑になっている場合は、ペーパーレス化・キャッシュレス化を進めるのも業務効率化のポイントです。

また会計ソフトを導入すれば、簿記の資格を持っていない人材でも会計処理が容易になり、業務負担を軽減することが可能です。

人事の業務効率化方法

  • 人事業務プロセスの見直し
  • ツール/システムの導入
  • 一部業務のオンライン化

人事業務を効率化するうえでも、まずは人事業務プロセスの見直しが不可欠です。どの業務で工数がかかっているのかを洗い出したうえで、その改善策を検討しましょう。

また定型業務が多い人事業務では、ツール/システムの導入で業務効率化を図りやすくなっています。従業員データや会社情報の取得・更新が容易になるほか、採用・人材育成・キャリア開発・人事制度運用などの各種業務も自動化や効率化を実現できます。

また採用や人材育成業務においては、面接のオンライン化eラーニングなど一部業務をオンライン化することで、業務効率を上げることが可能です。

バックオフィス業務を効率化するツールやサービス

  • 情報系システム
  • 基幹システム
  • RPA
  • アウトソーシング

バックオフィスの業務効率化を図る際に、導入を検討するツールやソリューションは複数あります。

その中でも、バックオフィスの業務効率化を図るうえで代表的なものと言えば、「情報系システム」「基幹システム」の業務システムや、パソコン上の事務作業を自動化する「RPA」、そして「アウトソーシング」によるバックオフィスの外部委託の4つです。

情報系システムによるバックオフィス業務の効率化

「情報系システム」とは、社内コミュニケーションやバックオフィス業務の効率化など担うシステムのことです。

情報系システムの代表的なものは、以下の通りです。

  • メールシステム
  • グループウェア
  • スケジュール管理ツール
  • 社内SNS
  • ナレッジマネジメントシステム
  • 顧客管理システム

「コミュニケーションツール」「業務系システム」「部門別システム」と呼ばれるものは一般に「情報系システム」に分類され、社内の情報共有の効率化が図れます。

基幹システムによるバックオフィス業務の効率化

「基幹システム」とは、生産管理や販売管理・会計業務、受発注業務、人事給与システムなど、会社の業務・経営に直結するシステムのことです。

基幹システムは決まったパッケージがあるのではなく、さまざまな業種・会社の幅広い業務プロセスに合わせ最適化するのが一般的です。そのため複数の基幹系システムを導入するケースも珍しくありません。

在庫管理や売上管理、給与管理などのバックオフィスを業務に課題がある場合、基幹系システムを導入することで、業務効率化やヒューマンエラー防止などの効果が期待できます。

また基幹システムと情報系システムの一部をまとめて管理する「ERP」も、基幹システムの一つです。

RPAによるバックオフィス業務の効率化

「RPA(ロボティックプロセスオートメーション)」とは、集計作業やデータ取り込みなどのパソコン上の事務作業を、ソフトウェアロボット技術で自動化するソリューションです。

マウス操作やキーボード入力など、ヒトがパソコン上で行っている操作手順を記録し、それを高速で正確に実行するため、バックオフィスの事務作業を大幅に効率化できます。

金融機関など正確な経理処理が求められる業種において、RPAを導入する会社が多くなっています。

アウトソーシングによるバックオフィス業務の効率化

経理・会計などのバックオフィス業務の一部を外部業者に委託、「アウトソーシング」によって業務効率化を図る方法も一般的です。

バックオフィスの人員や各種書類などの管理費、繫閑差の対応が課題となっている場合、バックオフィス業務をアウトソーシングすれば、各種固定費の削減効果が期待できます。

また、アウトソーシングの場合、高い専門スキルを持った外部人員が業務を担当するため高品質なサービスを受けられますし、業務のブラックボックス化・属人化を防げるというメリットもあります。

アルティウスリンクでは、情報系システム・基幹システム、RPAなどの自動化ソリューションはもちろん、バックオフィス業務のアウトソーシングソリューションでも多くの企業様に導入いただき、業務効率化の実現をサポートしております。

バックオフィス

アルティウスリンクのバックオフィス業務改善サービス

アルテウスリンクでは、これまでに数多くのクライアントのバックオフィス業務改善ソリューションを提供しております。

アルティウスリンク バックオフィスサービス 導入事例

上記はあくまで一例とはなりますが、RPAの導入で作業時間の92%削減を達成するなど、国内最大規模のBPOベンダーの知見を活かした最適なソリューション提供で、確かな実績を残しております。

労働力不足への対策やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が求められる中、バックオフィス業務においても、業務効率化に向けデジタルツールの活用を検討する企業が多く見られます。

しかし、単にデジタルツールを導入すれば効率化が実現するわけではなく、業務の根本的な問題を特定し、適切な打ち手を選定しなければ効果は期待できません。

アルティウスリンクではバックオフィスの業務改善効果が最大化できるよう、お客様企業のニーズに合わせた、幅広い最新ソリューションをご提供しています。バックオフィスの業務改善でお悩みの際は、ぜひアルティウスリンクまでご相談ください。

アルティウスリンク バックオフィスサービス

関連サービス・事例